◎ 映画脚本『昭和天皇の黙示録』ー現人神の告白ー ◎
映画企画書:脚本・あらすじ
●タイトル
「昭和天皇の黙示録」
◎サブタイトル
―現人神の告白―
●読者へのメッセージ
2025年8月は終戦から80年です。
今、学校の教科書でも教えない昭和天皇を中心にした本当の戦前・戦後の歴史の真実が知りたいと言う人が増えている。
しかし、どの書籍を手にしても昭和史はたどる事は出来るが、どれを読んでみても単なる年表をめくる程度の知識しか得られず、何の物語性もくみ取れない。
そこにこの時代の不透明さが横たわっている。そのモヤモヤした開戦から終戦までの、歴史の本質を誰も理解出来ていない現実がある。
本当はそこに何が在ったのだろうか。昭和天皇を中心にしたその戦争に到り、遂行し、敗戦に追い込まれた経緯とその人々の「心象風景」が知りたい。
と、いう思いを戦前は「現人神」として沈黙していた昭和天皇に戦後の、朕は「現人神」ではない「人間天皇」だと「宣言」した、その経緯を「告白」して頂くという物語です。
〇なぜ、社会科の授業では三国同盟と国連脱退のところで寸止めの授業が修了するのか
〇そもそもなぜ、今となっては無謀とも思えるアメリカとの戦争を始めてしまったのか
〇開戦に到る道筋や終戦までとなぜ戦争を原爆が投下されるまで止められなかったのか
〇その際の立憲君主として天皇の立場と思召そして軍人の心象風景はいかに推移したか
〇戦後、開戦に至った経緯に対して昭和天皇の戦争責任をGHQはどの様に解したのか
この本を手にすることにより、読者はあの「無謀だった」と言われた太平洋戦争の全てを知ることが出来ます。
●著者プロフィール
作家 三浦二三男:ペンネーム・Don・Vito・Funione 映画脚本家:プロデューサー:ディレクター
これまでの創作経過・1999年に第一作目作品:小説『風に吹かれて』ー平安朝の恋と和歌の物語ーを出版する。この作品は私が平安時代の作家「紫式部」をオマージュして書いたものであり、現在NHK大河ドラマで放映されている『源氏物語』―光の君へ―に敷衍された作品で物語は大変な評判を呼んだ。
その人気は今も衰えずこの本は古書として現在三万円以上で売買されています。
続いて2003年に小説『J・F・K ダブル スティツ』を発表した。この作品はアメリカの第35代ケネディ大統領暗殺の真犯人を追う物語で、今米国で映画化も検討されている。
さらに2013年に小説『田中角栄・武士の時代』を発行した。これは昭和の宰相・田中角栄のロッキード事件の真相を追いかけた物語で、こちらも映像化の話が何度も出ている作品である。いずれも300枚以上の長編物だった。これらが著者の初期の頃を大表するビッグタイトルの三部作となっている。
同じく2013年に単編で小説『伊達政宗ー天下に挑むー』などを発表している。現在は主にネットのエッセイ記事を毎月寄稿している。
この度の「昭和天皇の黙示録」― 現人の告白 ―は2005年に書き出し、途中150枚のところでは中断していた物をこの度の企画応募のため、再度書き始めました。
この「黙示録」シリーズではこの作品に続く「ヨハネの黙示録ー蒼き馬を見よー」があり、こちらは2020年から毎年文藝春秋社の長編賞に応募して今年で総数約1400枚になろうとしています。(全六巻の予定)
これらの原稿は「昭和天皇」を出版した後の作品にしたいと準備中です。以上のように長編物を手がけてきました。さらに「森羅万象の黙示録」と合わせた黙示録編が後期の三部作の発行予定になっています。
乞うご期待です。
経歴:元郵政事務官:東北大学経済学修士
●時代背景・企画意図
時代背景はこの太平洋戦争を引き起こし、そしてなぜ無残に負けたかというテーマの謎は、昭和の大作家で、小説:『山本五十六』の阿川弘之さんや、小説:『坂の上の雲』随筆:『この国の形』を、残した司馬遼太郎さん、または小説:『昭和史発掘』の作家、松本清張さんでも解けず書かなかった。
その解けない謎と書けない理由を阿川さんは、あの戦争の全体像が把握出来ないからと言い、司馬さんはあの時代の軍人、官僚、政界の人々が「同じ日本人とも思われない人間像に絶望したから」と書き残している。
それほどひどい昭和の軍部・軍人たちの、立身出世からくる目論みと、非行に書く気力を失った結果だった。
そして、松本清張さんは先述の小説:『昭和史発掘』全九巻で、あらん限りの資料を駆使したが、その核心まであと一歩のところで終わっている。この度、この企画を始めたのは、それらの不可解とも言える全日本国民の大いなる疑問に、昭和天皇が応えたいと言う思いを具現化したものでした。
現在日本の人口において戦後生まれは全体の85%に達します、そしていま日本国民のほぼ全ての人が、あの学校で学んだ中国及びアメリカとの戦争の経緯についてと、戦前から戦後に掛けての歴史認識が欠落しています。いわばなぜ、あの戦いが始まり、そして原爆を二回にわたり投下されてついに敗戦に至ったのか。
その深い謎の理由は当時一部の勢力による皇室安泰と言う「国体の護持」に関する懸案があったからです。
そのため戦争に全責任のある昭和天皇は、皇室安寧のためすべての経緯を、黙示するしかありませんでした。
つまり陛下が語れば、天皇の命令で遂行された戦争に対する全責任は昭和天皇におよぶと言うことです。
◎反対に連合国軍○○○○○○の構想は天皇制を維持した古来からの「この国の形」である「国体護持」の為、わざと当初から天皇陛下に語らせない方針だったのです。語れば昭和天皇の名で承認され遂行された戦争の全責任が天皇に及ぶ事になり、極東軍事裁判の被告として立される事になる。それは絶対に防がねばならなかった。
◎それは戦後の日本の安寧秩序を守るためには、逆に昭和天皇の命令を守る国民性を基に治められる「天皇制」が必須だった。故にその後もくすぶる天皇の戦争責任論をかわすために、教科書等でも詳しく伝えず、その事に触れるのは暗にタブーとしたのです。そのため全国民はあの戦争の全体像を知ることなく今日に至ったのです。
この「昭和天皇の黙示録」―現人の告白―を、多くの読者にお届けした理由は、これまで解けなかった謎に各人が自分なりに正解にたどりつけるよう物語の展開を配置しました。これは昭和天皇の生涯をかけた叙事詩でもあります。お読み頂ければこれまでの自らの疑問が氷解するはずです。ぜひ、一読をお勧めいたします。
●お勧めする年代層
現在、筆者はネットメデア郵映放送・TVに「ゴッド ファザー逍遙記」というコラムを担当して、動画などを通じて昨今のロシアとウクライナのリアルな戦況報道に接しています。それらを見るとこの戦争を機会に若い読者に戦記物が抵抗なく受け入れられていました。それでこの層に正しい歴史観を提供したい言う思いが動機です。
さらに団塊世代等もおおむねリタイアした時期で、かつて学校でしっかりと習わなかったあの戦争に対して、いわゆる「もやもや」感を抱えています。さらに、もとより、この戦記物や戦前、戦後に興味を持つ読者層は一定程度存在しているのも事実です。その方々にこの「昭和天皇の黙示録」で明確な答えを提供したいところです。
〇以上のような事柄や事件、事象(戦争)が起きた際、昭和天皇は如何様に関わったか、また立憲君主として最大限の苦悩を抱えながら、どのように対処されたかなどを、その歴史的舞台の裏にあった、軍部との軋轢や背景をときに陛下が語り、ときに思索し、そして沈黙されたかの「心象風景」を物語として綴ったものです。
◎ ぜひ自己の教養の一部として加えて頂ければ幸甚です。
次回作:『ヨハネの黙示録』―蒼き馬を見よ― 予定